プログラミング初心者が挫折しないための教育とは?継続のコツや向いてない人の特徴は?
DXに取り組む企業が増えたこともあり、多くの企業で需要が増加しているプログラマー。
人材育成の一環としてプログラミング学習に取り組む企業や、就職や転職時の武器として自主的にスキル習得を目指している人も多いでしょう。
しかし、誰でも学習できる反面、プログラミング学習は初心者の挫折率が高いというデータもあります。本記事では、プログラミング学習はなぜ初心者が挫折しやすいのか、挫折しないための学習のコツなども解説します。
初心者がプログラミングを挫折してしまう割合
IT業界で働くエンジニアは、医師や弁護士のように特定の資格や免許をもっていなければ従事できない職種ではなく、実務経験やスキルさえあれば誰でも活躍できます。
そのため、手に職をつけるためにプログラミングの学習をする人も多く、書店ではプログラミング学習に役立つ教材なども売られています。
しかし、IT業界での実務経験が一切ない初心者がプログラミング学習を始めた場合、途中で挫折するケースも少なくありません。あるプログラミングスクールの調査によれば、初心者からプログラミング学習を始めた人のうち9割弱が挫折した経験があると回答しています。
このことからも、初心者が一からプログラミングを学習し、一定のスキルを身につけるのは決して簡単ではないことが分かります。
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プログラミング初心者が挫折する理由
では、なぜ初心者のうち9割もの人がプログラミング学習を挫折してしまうのでしょうか。考えられる主な原因や理由を3つ紹介しましょう。
学習する目的が明確ではない
プログラミングスキルを身につける一番の近道は、明確な目的があり、その人にとってのゴールが決められていることです。
たとえば、「プログラミングスキルを身につけたい」という動機で学習を始める方も多いですが、これだけでは目的が漠然としており、プログラミングスキルが身についたかどうかを客観的に判断する指標もありません。
これに対し、「◯◯のスマホアプリを開発したい」、「◯◯のシステムを開発したい」といった具体的な目的が決まっていれば、そのゴールに向かって必要な知識やスキルが明確化され、効率的に学習を進められるようになります。
質問できる環境がない
実際にプログラミング学習を進めていくなかでは、さまざまなエラーが出たり、テキストを読んだだけでは理解できなかったりといった壁にぶつかることがあります。
このような場合、自分ひとりで考えても解決できないケースが多く、周囲に質問できる人がいないと分からないままとなってしまいます。
そのような場所は飛ばして学習を進めたとしても、しばらくすると別の壁にぶつかるケースもあるのです。分からないところが増えてくると、自然とモチベーションが低下していき、やがてプログラミング学習そのものを諦めてしまうケースも少なくありません。
教材が合っていない
プログラミング学習の教材は豊富に販売されており、大きな書店に行くと参考書や問題集などどれを選べば良いのか迷ってしまうほどです。
たとえば、一口に参考書といっても初心者向けの教材もあれば、中級者以上を対象とした内容のものもあります。もし、初心者であるにもかかわらず対象レベルに合わない教材を購入すると、そもそも何が書いてあるのか理解できず、「自分には難しすぎる」と感じて挫折するケースもあるのです。
そもそもプログラミングに向いていない人の特徴とは?
プログラミングの学習方法は間違っていないのに、どれだけ勉強をしてもなかなかスキルが身につかず悩んでいる方も少なくありません。そのような場合、もしかするとプログラミングに向いていない可能性もあります。
プログラミングに向いていない人とは具体的にどのような人なのか、代表的な特徴を紹介しましょう。
勉強が嫌いな人
プログラミングに限ったことではありませんが、勉強すること自体が苦手な方はプログラミング学習に不向きといえるでしょう。たとえば、テキストを読みはじめても集中力が続かない、新しい知識やスキルを習得できる喜びを感じられないといった方は、プログラミング学習が長続きしません。
ただし、勉強の方法を変えてみることで集中力が維持できる場合もあるため、勉強嫌いだからといって早々に諦めず工夫をしてみましょう。
IT業界そのものに興味がない
プログラミングの基本的な構文や文法、ルールなどは大きく変わることがありませんが、細かな仕様が変更されたり、新たな機能、ライブラリなどが追加されたりすることがあります。
また、時代とともに新たなプログラミング言語も登場しており、つねに最新の情報を収集しつつ積極的に新機能などを活用していくのもプログラマーの仕事です。
しかし、そもそもIT業界に興味がなく、単に仕事や就職のためにプログラミングを学んでいる方にとっては、最新の情報についていけず挫折してしまうこともあります。
論理的思考が苦手
プログラミングにおける論理的思考とは、起こった事象を正確に理解し、なぜそれが発生したのか原因を正確に分析できる力のことです。
プログラミングではさまざまなエラーが発生することも多いため、事象と原因をしっかりと切り分け、冷静に分析する必要がありますが、論理的思考が苦手な方にとっては原因の突き止めに時間を要し、ときにはエラーが解消できないケースもあります。
ただし、初心者の場合、自分自身に論理的思考が備わっているか判断することは難しく、また備わっていなかったとしても、経験を重ねることによって論理的思考力を身につけることは可能です。
コミュニケーションが苦手
独学ではなく周囲にプログラミングを教えてくれる人がいる場合、分からないところを質問しアドバイスを求めることもあるでしょう。
しかし、そもそもコミュニケーションが苦手な人は、自分自身が分からないところを正確に伝えられません。このような場面はシステム開発の現場でも多いため、相手の話を正確に理解するとともに、自分が伝えたいことも正確に伝えられるコミュニケーションスキルは最低限身につけておく必要があります。
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初心者がプログラミングを続けられるようにするためのコツ
挫折する割合が高いプログラミング学習を、できるだけ最後までやり遂げるためにはどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。
初心者がプログラミングに挫折しないようにするためのコツを3つ紹介します。
目的・ゴールを決める
はじめに、なぜ自分はプログラミングスキルを身につけたいのか、目的を明確化させておきましょう。挫折する理由でも紹介した通り、できるだけ具体的なゴールを決めておくことがおすすめです。
ただし、初心者がいきなり複雑なアプリやシステムを開発しようとしても難易度が高いことから、はじめのうちは「◯◯のゲームアプリをつくる」といったように、簡単なゴールを設定しましょう。
簡単なアプリやシステムであっても、自分自身で開発したという経験が成功体験となり、よりレベルの高いゴールを目指すためのモチベーションになります。
手を動かしながら学ぶ
プログラミングの初心者にありがちなのが、参考書などのテキストを全て読み込み、知識を取り入れたあとでコーディングに取り掛かるというパターンです。
しかし、プログラミングで使用する関数や文法はテキストを読んだだけで暗記するのは難しく、現実的な学習方法とはいえません。
そこで、テキストを読みながら同じコードをキーボードで入力し、ひたすら手を動かしながら身体で覚えていくという方法がおすすめです。
分からないことはネットで検索
プログラミング学習を進めるなかでは、それまで学習してこなかった新たな関数やキーワードが出てくることもあります。そのような場合、まずはインターネットで検索するクセをつけましょう。
参考書などで調べる方法もありますが、内容によっては掲載されていないことも考えられるため、PCやスマートフォンでその場で調べるのがおすすめです。
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初心者でもプログラミングを継続できる環境とは
初心者がこれからプログラミング学習を始める場合、上記で紹介した3つのポイントに加えて、学習環境を整えることも重要です。
初心者にとって最適な学習環境とは、いつでも質問でき、わからないところを教えてくれる人がいることです。
たとえば、初めて見る関数やキーワードなどはインターネットですぐに検索できますが、エラーが出ている理由やその解決方法はインターネットで調べるのが難しい場合もあります。
そのため、分からないことがあっても答えてくれる講師や現役のエンジニアなどがいる環境は理想的といえるでしょう。これを解決する方法のひとつとしておすすめなのが、オンラインスクールの活用です。
たとえば、J Career Schoolでは個別サポートを提供しており、受講期間であれば何度も講師に質問可能。動画コンテンツも繰り返し視聴できるため、対面でのカリキュラムのように重要な部分を聞き逃す心配もありません。
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まとめ
今回紹介したように、プログラミングは誰でも手軽に学習できる反面、初心者の挫折率は90%弱という実態もあります。
コストをかけず独学で学習することも可能ですが、プログラミング経験がゼロの方にとっては分からない部分が出てくるケースもあるでしょう。
分からない部分をそのままにせず、その場で解決しながら効率的に学習を進めていくためには、講師や現役のエンジニアに気軽に質問できる環境が理想的です。
オンラインスクールのJ Career Schoolでは、時間や場所にとらわれることなく自由に質問できるプログラミング学習環境を提供しているため、ぜひご検討ください。
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