IT初心者や文系がITパスポート試験に1回で合格するために必要な勉強時間について
ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施しているIT系国家試験のなかでも入門的な位置づけとされており、IT関連企業に勤務する社会人はもちろんのこと、製造や物流、建築、サービス業など、あらゆる産業に従事する社会人、さらには高校生や大学生といった学生も受験しています。
しかし、入門資格とはいえ、ある程度の勉強時間を確保しなければ合格することは難しいことも事実です。
そこで本記事では、初心者がITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間と、最短で合格するための勉強方法を紹介します。
文系の初心者がITパスポート試験の合格に必要な勉強時間
一口にIT分野といっても、プログラミングやデータベース、ネットワークなどさまざまなジャンルがあり、これらはいずれも理数系に近い分野というイメージがあります。
しかし、文系だからといってITパスポート試験に合格できないということは決してなく、出題範囲を把握し効率的に勉強すれば十分合格は狙えます。
結論からいえば、文系の初心者がITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間の目安としては、約180時間とされています。
仮に平日1時間、休日5時間を勉強に充てることができた場合、3ヶ月ほどで合格できる計算です。
ITパスポートの出題範囲は大きく分けて「ストラテジ系」、「マネジメント系」、「テクノロジ系」の3つがあります。
このうち、ストラテジ系では企業活動や法務、経営戦略マネジメントなどのビジネス系の問題が出題されることから、社会人にとっては実務の知識や経験を活かせる問題も少なくありません。
ITに縁遠い文系の初心者にとっては、特にテクノロジ系の問題を重点的に対策しておく必要があるでしょう。
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IT・情報系の人がITパスポート試験の合格に必要な勉強時間
では、文系の初心者ではなく、日頃からIT分野に関連の高い業務に従事している社会人や、情報系学部に在籍している学生の場合、どの程度の勉強時間が目安となるのでしょうか。
その人のスキルや知識の量、実務経験などによっても変わってきますが、およそ100〜150時間程度が目安とされています。
初心者と同様に平日1時間、休日5時間を勉強に充てることができた場合には、1ヶ月半から2ヶ月半程度で合格が目指せる計算になります。
ITパスポート試験では特にテクノロジ系の分野が高い割合を占めることから、IT分野に精通した方であれば参考書を一通り読みながら復習し、過去問題を解きながら試験対策をすることで一発合格が狙えるでしょう。
一方、高校生や大学生の場合、テクノロジ系の知識はある程度身についていても、ストラテジ系やマネジメント系の知識は一から覚えていかなければなりません。
IPAが公開している統計データを見ても、学生に比べて社会人のほうが合格率が高い傾向にあることから、しっかりと受験対策をしておく必要があります。
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スキマ時間でも合格は可能?初心者が最短で合格するための勉強方法
ITパスポート試験はIPAのなかでも入門的な位置づけにあると紹介したとおり、合格率は毎年40〜50%台で推移しており、比較的難易度は低い試験といえるでしょう。
しかし、だからといって一切勉強をしないまま試験に挑戦し合格できるほど甘いものではありません。特に初心者の場合は、上記でも紹介した通り3ヶ月程度のまとまった勉強時間を確保しておく必要があります。
一方で、日々の業務に忙しい社会人にとっては、なかなか勉強時間が確保できなかったり、勉強そのものに集中できなかったりというケースもあるでしょう。
そのような忙しい状況の中、最短で一発合格を狙うためには、できるだけ効率的な勉強方法を身につけることが重要です。
ITパスポートの合格に向けた効率的な勉強方法は、参考書・テキストを一通り読んだ後、ひたすら過去問題を解き進めていくことです。
ITパスポートの参考書やテキストは厚みがあり、一度読んだだけではすべての内容が頭に入りません。
そこで、できるだけ多くの過去問題を解き進めていくことで、理解できている部分と苦手な部分がはっきりと分かるようになります。
過去問題の解答を見てもよく分からない部分があれば、参考書やテキストを読み返すことで苦手な分野を克服できるようになります。
1日のなかでまとまった勉強時間が確保できない場合には、たとえば「通勤途中に過去問題を10問、昼休みに10問、退勤途中に10問」といったように、スキマ時間をうまく活用する方法もあります。
また本や過去問題を読んでも分からないポイントが多い場合には、オンラインスクールを活用する方法もおすすめです。一般的な対面型のビジネススクールとは異なり、インターネットが接続できる場所であれば手軽に受講できます。
また、専任の講師がわかるまで丁寧に教えてくれるため、ITパスポート試験の内容を体系的に理解するためにはおすすめの勉強方法といえるでしょう。
さまざまなビジネススキルを習得できるオンラインスクール「J Career School」では、「ITパスポート試験」に対応した講座「イチから学べるITパスポート対策講座」を開設しています。
何よりも資格取得を前提とした講座ですので、最短1か月での合格を目指し、限られた時間のなかで効率的に学習を進められます。
8か月まで視聴/質問し放題なので自分のペースに合わせて受講できます。
講師の先生や個別サポートもあり、わからないところがあれば質問し放題なので、初心者の方でも納得がいくまで学習を進めることができます。
イチから学べる~ITパスポート対策講座~ 講座紹介
2022年度ITパスポート試験の日程を確認してスケジュール管理の徹底
ITパスポート試験はほかのIPAが実施する国家試験とは異なり、全国の試験会場でCBT方式によって実施されています。
たとえば、東京都の場合は17か所の試験会場があり、それぞれの会場によって試験日は異なります。
毎週土曜・日曜に実施している会場もあれば、土曜日のみ、日曜日のみ、または特定の日にちのみが試験日に設定されているところもあります。
ITパスポート試験の特設サイトでは、各都道府県別に試験会場と試験日程が公開されているため、こちらを確認のうえ受験日に合わせて学習プランを立てていきましょう。
なお、各試験会場では座席数が決められており、試験日が近づくにつれて空席が少なくなっていきます。
ITパスポート試験の特設サイトでは、直近3ヶ月分の試験開催日程が公開されており、ほぼリアルタイムで空席情報も更新されているため事前に確認しておきましょう。
◆情報セキュリティマネジメント試験の難易度や合格率は?|基本情報技術者試験との違いも
まとめ
今回紹介してきたように、ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間は文系初心者の場合で約180時間、IT・情報系の業務に従事している方であれば100〜150時間程度が目安となります。
初心者の場合は毎日勉強をしたとしても約3ヶ月程度の時間を要するため、しっかりと受験対策を講じたうえで挑戦しましょう。
もし、まとまった学習時間が確保できない場合には、今回紹介したスキマ時間を活用した学習方法を習慣づけるのもおすすめです。
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