Web3で開発エンジニアになるために必要なステップを紹介!使う言語や勉強方法について
昨今、ブロックチェーンやスマートコントラクトを応用したWeb3.0が注目されています。将来的にはこれらを応用したWeb3開発の需要が高まっていくと予想されますが、そこで不可欠になるのがWeb3開発エンジニアです。
本記事では、Web3開発エンジニアはどういった仕事を担うのか、キャリアアップを実現するために必要なスキルや学習方法などを中心に紹介します。
Web3開発エンジニアの将来性
Web3関連技術にはブロックチェーンやスマートコントラクトなどがあります。これらによって実現される分散型インターネットは、次世代のビジネスモデル実現に向けて大きなカギを握っていることから、Web3開発エンジニアの将来性は極めて高いといえるでしょう。
ブロックチェーンやスマートコントラクトと聞くと、すでに暗号資産の中核技術として不可欠な存在となっていますが、これからはさまざまな分野・用途にWeb3関連技術が応用されていくと考えられるためです。
また、Web3関連技術はIT業界のなかでも比較的新しい存在であり、ITエンジニアのなかでも十分な知見を備えた人材は限られています。そのため、将来性を見込んでキャリアアップを目指すうえでは、Web3開発エンジニアは最適な選択肢ともいえるのです。
Web3開発エンジニアとこれまでのエンジニアとの違い
では、Web3開発エンジニアとは具体的にどういった業務を担うのでしょうか。これまでのITエンジニアとの違いを含めて詳しく紹介しましょう。
Web3開発エンジニアの業務内容を知るうえでは、Web1.0とWeb2.0との違いを理解しておく必要があります。
Web1.0 | Web2.0 | Web3.0 | |
年代 | 1990年代 | 2000年代から現在まで | 今後 |
主な用途 | EメールWebサイトの閲覧 など | SNS動画サイトWebアプリケーションなど | ブロックチェーンなどP2P技術を活用したコンテンツ |
特徴 | 一方的な情報伝達手段 | 双方向のコミュニケーション中央集権的なインターネット | 中央集権的なインターネッからの脱却 |
Web3.0は今後本格的な実用化が見込まれる分野であることから、Web3開発エンジニアの明確な定義は定まっていないのが実情です。
しかし、これまでのようなWebサイトの構築やWebアプリケーションの開発といった分野から、中央集権的なインターネットから脱却するためにNFT(非代替制トークン)やDApps(分散型アプリケーション)などの開発がメインになると想定されます。
また、Web3開発にはブロックチェーンやスマートコントラクトといったプラットフォームが不可欠であることから、それらを運用するためのインフラ開発などもWeb3開発エンジニアの業務となるでしょう。
NFT(非代替制トークン):所有しているデジタルアートやデジタルデータといった資産が唯一無二のものであることを証明する技術
DApps(分散型アプリケーション):ブロックチェーンやスマートコントラクトのプラットフォーム上で動作するアプリケーション
Web3の開発に使われるプログラミング言語
Web3開発では、従来のようなプログラミング言語以外にも、ブロックチェーンやスマートコントラクトに対応した独自のプログラミング言語が用いられます。代表的なものとして以下の3つの言語があります。
Solidity
Solidityとは、スマートコントラクトを記述するために用いられるプログラミング言語です。EthereumやPolygon、Binance Smart Chain、Tronなどのブロックチェーンプラットフォームに対応しており、構文自体はJavaScriptやC++などに似た特徴をもっています。
Rust
Rustとは、手書き型プログラミングやオブジェクト指向プログラミング、並行計算、命令型プログラミングなど、複数の実装方法をサポートしたマルチパラダイムプログラミング言語です。
Solidityとは対照的に組み込みシステムへ対応できるのが特徴で、SolanaやPolkadotなどのブロックチェーンプラットフォームで利用されます。
Vyper
Vyperとは、Solidityのセキュリティ的な問題を解消するために開発された言語です。また、Solidityに比べて構文自体もわかりやすく、Pythonにも似たシンプルさもあるため習得しやすいといえるでしょう。
PythonはWeb3でも使える?
Web3の開発に用いられるプログラミング言語は、どれもあまり聞き馴染みのないものばかりでハードルが高く感じられます。そのため、「一般的なプログラミング言語でWeb3は開発できないのか?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
現在、多くのエンジニアから注目されAI開発にも用いられているPythonは、ライブラリが豊富であることが魅力です。そして、Python向けの「Web3.py」というライブラリが公開されており、これを活用することでブロックチェーンプラットフォームのひとつであるEthereumを操作できます。
SolidityやRust、Vyperに比べると本格的なWeb3開発は難しいですが、簡単なシステムやアプリケーションであればPythonと「Web3.py」の組み合わせで十分構築できるはずです。
Web3開発エンジニアになるために最適な学習内容や勉強方法
Web3開発で用いられるプログラミング言語は、多くがJavaScriptやC++、Pythonなどの言語をベースとしており、構文も似ている傾向があります。そのため、これらのプログラミングスキルがある場合はSolidityやRust、Vyperの開発環境を用意して実際に触ってみるのも良いでしょう。
一方、未経験からWeb3開発エンジニアを目指す場合には、はじめから上記の言語を習得するよりも、まずはJavaScriptやPythonといった言語をマスターしながら、Web3開発に対応したライブラリを使って基礎を習得していくのがおすすめです。
Pythonのライブラリは上記でも紹介した「Web3.py」があり、JavaScriptでは「Web3.js」というライブラリが公開されています。
これはどのようなプログラミング言語にも共通していえることですが、参考書や問題集などの内容を全て完璧に理解しようとする前に、一通りテキストを読み進めた後は実際に手を動かしてみるのがおすすめです。
サンプルコードを書き写してみたり、自分自身が作りたいシステムやアプリケーションを考えてそれを作ってみるのもスキルアップの近道になるでしょう。
Web3開発エンジニアになるためのステップ
ITエンジニアの未経験者が、将来性のあるWeb3開発エンジニアを目指すためには、どのようなキャリアが考えられるのでしょうか。
まず、上記でも紹介した通り、プログラミング初心者はSolidityやRust、Vyperなどの言語を習得するのはハードルが高く、途中で挫折してしまう可能性があります。そのため、いきなりWeb3開発エンジニアを目指すというよりは、JavaScriptやPythonのスキルを身につけ、プログラマーやSEとしてキャリアをスタートさせるのが現実的といえるかもしれません。
これらの言語はWeb3開発との親和性も高く、プログラミング言語も共通する部分も多いため、将来的にWeb3開発エンジニアへのキャリアアップやキャリアチェンジを目指すうえでもプラスにはたらくでしょう。
ちなみに、JavaScriptとPythonはともに汎用性が高い言語のため、将来性が見込まれていますが、これから習得を目指すのであればPythonがおすすめです。アプリケーションやシステム開発はもちろん、AI開発にも用いられる言語のため将来性は抜群に高いです。
また、構文自体もシンプルであることから、初心者にも最適な言語といえます。
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プログラミングはテキストを購入し開発環境を整えれば、独学でも習得が目指せますが、エラーの内容や原因が分からず解決できなくなることもあります。その結果、プログラミングを途中で挫折しキャリアを諦めてしまう方も少なくありません。
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まとめ
Web3開発エンジニアは昨今注目されるようになり、今後大きな期待が寄せられている職種のひとつです。しかし、IT業界の未経験者が一からWeb3開発エンジニアを目指すのはハードルが高く、途中で挫折してしまう可能性もあります。
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