キャリア相談って誰にしたらいい?カウンセリングをおすすめする人の特徴や相談相手の探し方
個人のキャリア形成やキャリアアップ、キャリアチェンジなどを支援するために、さまざまな相談に乗ることを「キャリア相談」とよびます。企業や機関によってはキャリアカウンセリングとよばれることもありますが、身近に相談できる場所が見つからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、キャリア相談の方法や事前に準備しておくべきこと、キャリア相談をスムーズに進めるためのポイントなどもあわせて紹介します。
キャリア相談でよくある悩み
自分自身の将来についてキャリア相談をしたいと考えている人は、どういった悩みを抱えていることが多いのでしょうか。キャリア相談で多く寄せられる悩みについて、特に代表的なものを紹介しましょう。
- 自分がやりたいこと、将来なりたい姿が分からない
- 自分自身の将来に漠然とした不安がある
- 今の仕事が忙しく将来を考えられない
- 就職活動・転職活動に失敗した経験があり、キャリアチェンジに不安がある
- 今の働き方を変えたいが、一歩が踏み出せない
- 転職活動をしているものの、書類選考や面接をなかなか通過しない
一口にキャリア相談といっても、相談者の状況や年齢によっても抱える悩みは異なります。
キャリアアップやキャリアチェンジをしたいと考えているものの、仕事が忙しく物理的に難しい場合もあれば、過去の失敗経験が原因で第一歩をなかなか踏み出せないでいる方などがおり、それぞれの悩み対応した解決法を探っていく必要があるのです。
【年齢別】キャリア相談をおすすめする人の特徴
では、相談者の年代別に見た場合、どのような人がキャリア相談をすべきなのでしょうか。20代から50代の4世代に分け、キャリア相談をおすすめしたい人の特徴を解説します。
20代
学校を卒業し社会人生活をスタートさせたばかりの20代は、そもそも今の仕事が自分に合っているのか分からないという方も少なくありません。また、自分が何をしたいのか、将来目指すゴールも明確でないケースも多いでしょう。
そこで、キャリアの方向性を明確に定めたい方や、キャリアプランの立て方を知りたいという方におすすめです。
30代
業務にもある程度慣れてきて、実務の主力として活躍する方が多いのが30代です。仕事は無難にこなしているものの、キャリアアップを目指すにあたっては、自分自身の強みを明確にして求められる役割が何なのかを把握しておく必要があります。
自分自身を客観的に振り返り、今後のキャリアアップに活かしていきたいという方にこそキャリア相談がおすすめです。
40代
40代になると、30代と同様に実務の主力として活躍する方も多いですが、その一方でマネジメント業務を担うケースも少なくありません。
実務に求められるスキルとマネジメントに求められるスキルは大きく異なることから、キャリアアップの過程で戸惑いや悩みを感じる人も多く現れます。部下に対してどのように接していけば良いのか、人を動かすためのリーダーシップはどのように身に着けていけば良いのか、といった悩みを抱えている人にこそキャリア相談はおすすめです。
50代
50代になると40代と同様、管理職として活躍する人が多く、後継人材の育成にも力を入れなければなりません。
しかし、世代が違えば価値観も変わり、若手社員の指導法に悩むケースも多いものです。そのため、人材育成の方法に悩む方がキャリア相談をすることで、若手育成のヒントが得られる可能性もあります。
また、50代といえば定年も間近に迫ってくることから、退職後のキャリアについても真剣に考えておかなければなりません。これまで勤めてきた会社で再雇用してもらうのか、まったく異なる業界へ足を踏み入れ、第二の社会人人生をスタートするのかなど、幅広い選択肢が考えられるからこそキャリア相談をしながら慎重に検討するべきといえるでしょう。
女性特有のキャリアについての悩みとは
キャリアの悩みは相談者の年齢だけでなく、性別によっても大きく変わってきます。特に女性の場合、結婚や出産といったライフイベントが社会人人生に大きく影響を与える可能性があります。
企業では育児休業制度を設け運用することが義務付けられていますが、女性社員にしてみれば、長期の休暇を終えて仕事に復帰したとしても子育てと仕事を両立するのは簡単なことではなく、職場の仲間からのサポートが欠かせません。
また、仕事に復帰したタイミングで復帰前に従事していた業務や部署に引き続きアサインされるかといった不安もあるでしょう。
このような女性特有のキャリアに関する悩みを解消するためには、自分自身がどのような目的で働くのかを見つめ直し、その目的を達成するためにあらゆる角度から方策を考えてみることが重要といえるでしょう。
キャリア相談に乗ってくれるサービスはある?
キャリアに関する悩み相談をしたいと考えているものの、身近に相談に乗ってくれる人がおらず、どこに相談すれば良いか分からないと感じている方も少なくありません。
キャリア相談に乗ってくれるサービスや場所としては、無料で相談できるものと有料のものがあります。
無料のサービスとしては、ハローワークや地域ごとに設置されているキャリア形成サポートセンター、ジョブカフェといった公的機関のほか、民間企業が行っている無料のキャリアカウンセリングサービスなどが挙げられます。
一方、有料のサービスとしては、民間企業が提供しているきめ細やかなキャリアカウンセリングサービスが代表的です。
無料のサービスと有料サービスの違いとしては、相談者が専門的な資格を有していたり、定期的なキャリアカウンセリングを受けられるなど、サポートの充実度が異なります。
はじめてキャリア相談を検討している場合には、まず無料のキャリア相談を利用してみて、より専門的で詳しいサポートや悩み相談したいと感じるようであれば有料のサービスも検討してみると良いでしょう。
なお、有料サービスも企業によってサポート内容が異なるため、複数のサービスを比較しながら自分にマッチしたものを選ぶことが重要です。
キャリア相談をする際に準備しておくべきこと
キャリア相談に臨んだものの、自分の伝えたいことがうまく伝えられず、悩みを解決できないまま終わってしまったというケースも少なくありません。
そのようなことにならないよう、どのような準備をしておけば良いのでしょうか。
履歴書や職務経歴書を記入しておく
キャリア相談では、相談者の経歴やこれまでの職務経験などをもとにキャリアカウンセラーがさまざまなアドバイスをします。
そのため、履歴書や職務経歴書は必ず記載しておきましょう。キャリア相談を行う企業や機関から提出を求められることもありますが、そうでない場合でも履歴書や職務経歴書を作成することで、自分自身のキャリアを整理できます。
自分が今後どのようなキャリアを希望しているのか整理しておく
これまでの経歴をもとに、自分自身が今後どのようなキャリアを歩みたいのか考え、整理しておきましょう。明確なキャリアが思い浮かばず、キャリアプランの立て方を含めて相談したい場合には、自分自身がどのような業界に興味があるのか、強みなども整理しておくと相談がスムーズに進むでしょう。
相談したいことを具体的にメモしておく
今後のキャリアの目標に対して、どのような不安を感じているのかを具体的にピックアップし、メモに残しておきましょう。
キャリアカウンセラーに対して「将来が不安です」、「転職先が見つからず悩んでいます」といった漠然とした悩み相談を投げかけても、反対に「どのような不安があるのか?」、「どういった原因があると考えているか?」と質問される可能性もあるでしょう。
そのとき、具体的な回答ができないとキャリアカウンセリングも長期化し問題解決に時間を要する可能性もあるためです。
J Career Schoolなら個別サポートつきでスキルが身につけられる
キャリア相談を行ううえで、必ずといっていいほどアドバイスを受けるのがスキルアップです。実現したいキャリアの目標があると、これから身につけるべきビジネススキルやマネジメントスキルが見えてくることもあります。
しかし、キャリア相談はあくまでもカウンセリングが主な業務であり、スキルを身につけるための技術的なアドバイスまでは難しいものです。
そこで自身のキャリアに悩んでいる人におすすめしたいのが、J Career Schoolです。これからの時代に求められるITスキルやビジネススキル、マネジメントスキルを身につけられ、専門的な資格取得にも強みがあります。
オンラインでのカリキュラムに対応しているため、地域を問わず受講でき、キャリア相談を含めた個別サポートも受けられます。
まとめ
キャリアに関する悩みは人それぞれで、年代や性別によっても大きく異なります。将来に漠然とした不安があるものの、具体的に何をすれば良いのか分からない方は、自分自身がどうありたいのか、理想とする姿をイメージしてみるのもひとつの方法です。
また、具体的なイメージが湧かない場合には、キャリア相談をするまえに自分の興味があることや強みを活かせる分野なども考えてみましょう。
キャリアアップを実現するために必要なスキルを身につけたい、具体的な行動に起こして第一歩を踏み出したいという方は、ぜひ一度J Career Schoolへご相談ください。